2007年8月20日

 最近、静かな広がりを見せている、労働安全衛生マネジメントシステムOHSAS18001の
コンサルティングを始めました。


といっても、もともと、杉浦労働衛生コンサルタント事務所を開業しており、独立行政法人
愛知産業保健推進センターの相談員もしているため、職場の安全衛生管理の相談や
作業環境改善のコンサルティングは10年以上しているのですが、どちらかというと
安全衛生は相談員としての活動がメインになっていました。


ただ、働く人にとっては、地球環境よりも作業環境の改善のほうが、現実問題として重要ですし
作業環境を改善する中で、地球環境も配慮すれば、1石2鳥の改善ができます。


私の場合は、エコステージやISO14001のコンサルティングをする時も、安全衛生について
問題点を指摘して、できるだけ相乗効果が生まれるように工夫していますが、どうしても環境が
前面にでてしまうと、安全衛生は2番手になってしまいますが、今回、以前顧問をしていた企業から
OHSAS18001のコンサルティング依頼がありましたので、安全衛生管理についても
少しづつブログに掲載していきます。


そんな訳で、あまり前面に出していなかった安全衛生ですが、個人的には安全衛生を
第一に考えて、事業計画を考え、先行投資することが、経営者の基本だと思っています。


どうして、そんなことがいえるのかと言うと、私も経営者の1人だからです。


実は、私が独立した当初、夢と希望にあふれて、様々な事業計画をつくり、これなら
絶対に上手くいくと確信して、事業展開をしてきました。


ところが、どのプランも計画途中で進まなくなってしまいました。


その理由はとっても簡単です。


頑張って努力をした結果、いつの間にか無理をして、体調を崩したことが原因です。


サラリーマン時代は、体調を崩すことくらい仕方ないことで、会社も有給休暇があるのだと
思って気楽に休んでいました。
しかし、独立してみると、例えば風邪をひくと、それだけで仕事の効率が落ちます。
ましてやインフルエンザになって発熱などしようものなら、数日間は仕事になりません。


もとの調子に戻るまでのロスを考えると、無理に仕事をしないほうが、よほど効率が上がります。


花粉症も同じです。


さらに、ちょっとしたケガや事故、睡眠不足、家庭内のトラブルなども同様です。


体調を崩して休むなら、崩す前に休んでいたほうが、最低限のロスですみます。


また、自分も楽ですし、家族や同僚、会社への迷惑も最小限ですみます。


中小企業の場合、突然、体調を崩して社員が1人休むと、その対応におおわらわで
風邪だと思って無理に出勤したら、インフルエンザにかかっていて、お陰で職場の
半数がインフルエンザにかかって、仕事がまわらず、客先に迷惑をかけた事例もあります。


それだけのロスを考えると、社員にインフルエンザの予防接種を受けさせる費用は
安いものです。


ということで、今は安全衛生を最優先にすることが、経営にもプラスになると
確信していますが、でも実際にやろうとするとなかなか難しいですね。


自分の話になってしまいましたが、経営に役立つOHSAS18001を目指して、
コンサルティングしたいと思います。


2007年8月19日

 エコステージはISO14001より安価で取得しやすい環境マネジメントシステムの
外部認証制度で、最近は大手企業のグリーン調達基準にもISO14001のほかに
エコステージを含む企業が増えてきた。


その影響で、中小企業から数名の小規模事業場まで、エコステージを認証取得し、
環境活動に取組む企業が増えてきている。


 エコステージの特徴はなんと言っても、コンサルティングと評価(エコステージでは
審査のことを評価と呼ぶ)を同じ人が行なえることだ。


つまり最初はコンサルタントとして、客先にアドバイスや指導を行ない、環境マネジメント
システムを構築して運用できた時点で、認証登録の評価を実施するが、
コンサルティングから評価まで一貫して同じ人間が行なうため、エコステージ評価員も
客先といっしょになって環境活動を考え、認証取得に向けて、様々な提案をしながら
取組むことができる。


時々、そんなやり方だと、評価が甘くならないかと心配される方もみえるが、
実際は認証取得後も、毎年の定期評価を行いながら、環境活動がレベルアップするよう
指導するため、最初から甘い評価をしていると、1年後、2年後のレベルアップができなく
なり、評価員としての力量が問われてしまう。


そのため、単なる認証取得だけを目標にしたコンサルをすると、数年後には自分の首を
絞める結果になってしまう。


エコステージでは長期的な視点で企業経営全体を見ながら、コンサルタントと評価員の
立場を上手く利用して、効果的な環境活動を提案できるため、客先企業と評価機関が
二人三脚となって、環境活動を推進できることが、エコステージの大きな特徴といえる。


2007年8月16日

 最近、大手企業が仕入先に推進しているグリーン調達に関して
私が体験したことをお話ししたいと思います。

たぶん、今後は様々な分野で、同様のグリーン調達がはじまり
環境活動による新しい取引関係がスタートすると思いますので、
今後の中小企業経営のご参考になれば幸いです。


私が最初にグリーン調達に関ったのは、数年前に地元大手企業から
「仕入先への環境活動支援をしたいのですが、相談にのってほしい」という
依頼からです。


通常は、環境部署やISO関係の担当者からの相談が多いのですが
今回は、調達部署からの相談。


「なぜ、調達部署から???」


と思いながら相談に伺うこと、担当者からは、これから仕入先に実施しようとする
グリーン調達ガイドラインの説明がありました。


グリーン調達とは、従来の調達基準である、品質、納期、価格に加えて
環境を調達基準に追加して、環境に配慮した取引をすることで、
今後は、環境に配慮した製品を環境に配慮した企業から取引するというもの。


「それは、すごいですね。さすが大手は先進的ですね。」と思いながら、
具体的にどうするのかと聞くと、


?環境に配慮した製品は、海外のRoSH指令などに対応した製品を購入すること

?環境に配慮した企業とは、ISO14001やエコステージなどの外部認証を取得すること


そこで、「そうですか。でも仕入先には、大手もあれば中小から零細企業も
あると思いますが、対象はどこまでですか?」と聞くと


対象は全ての取引先です。との答え。


「それは大変ですね。すべてといいますと、何社くらいありますか?規模の小さい
事業場はどうしますか?」と聞くと


対象は数百社あります。小さいところは数名の事業場もありますとの答え。


「ええっ、でも、実際小さいところはグリーン調達基準を達成するのが難しいと思いますが
もし達成できないと、どうなりますか?」と質問すると


環境も品質や価格と同じ調達基準ですので、達成できないと調達基準未達という
ことになります。


「え〜そうすると、取引できなくなるのですか?」


そうならないよう、十分な猶予期間を持たせ、理解をしていただけるよう、十分な説明と
フォローをしたいと思います。との答えでした。


「それは良かった。従来の取引関係もありますから、十分な説明をして、取引先にも理解を
してもらうことが必要になると思います。で、当社は何をすれば良いのでしょうか?」


実は、仕入先へのグリーン調達の説明を、できるだけわかりやすく説明してほしい。
また、フォロー体制を考えてほしい、というのが今回の依頼内容でした。


                                             ・・・続く。