大成功の「もと」は女性社員:オスコ産業株式会社

「会社の中の女性の位置付けは非常に大きかった」(オスコ産業株式会社:神村部長)

case01.jpg 環境スタッフに女性を活用することで、スムーズに取り組みが進んだオスコ産業株式会社。環境管理責任者の神村部長(取締役)、事務局の青山係長(経理)にお話を伺いました。
 オスコ産業株式会社は2005年9月に環境活動を開始し、2006年4月に本社を含め6箇所のサイトでエコステージの認証を取得しました。

きっかけは外圧

Interviewer 環境活動を始めたきっかけを教えてください。
神村さん 昔から、社員の心得として、例えば服装とか挨拶とか整理整頓とか、常識的なマナーを持とうという社風はあるんです。
われわれのお付き合いしている企業は、一部上場の企業が多いんですよ。その中には、工場に見ず知らずの人間が行っても、全員が立って挨拶したりする会社もあるんですよね。そういうところを見聞きすると、やっぱり「ああ、ああいう感じのいい会社があるんだな」と。社員が見学に行って、個々が、そういうので学んでくるんです。だから、会社全体として環境云々だとか、ISOの認証を取得するというのは、今まで機会がなかったし、強いてやることもなかった。
Interviewer なるほど。風土としてあったから。
神村さん 今回、エコサポートさんにコンサルティングを依頼したきっかけというのは、外圧なんですよ、簡単に言うと。「認証を取得してください」という外圧がほとんどですよね。それがきっかけで、悪い言い方をすると、われわれが取り組むはめになった(笑)。ただ、それをきっかけに環境活動に取り組むことができた、というところはありますね。
実際に環境活動をみんなに根付かせるというのは難しくて。やっぱりレベルにデコボコがあるんですよね。例えば交通キャンペーンなんかがあると、普段はあんまり気を配らない人間も少しは気をつけるようになるでしょう。それと同じで、認証取得を一つのイベントとして、社員の意識を環境活動に向けるきっかけになりましたね。

大成功の「もと」は女性社員

神村さん もう一つ、環境活動を通して得られたことがあるんです。ここに今いるけども、女性が中心になってやっているでしょう。
Interviewer 素晴らしいですよね。
神村さん これが意外とよかったですね。細かいところまで気づくというのが一つあるのと、男の場合には「専門、専門」になってしまうので、非常に狭い世界で仕事をしているんですよね。でも女性の場合には、例えば業務をやっている女性は、「この営業さんと、この営業さんと、この営業さんと」ってかかわっている。人間のかかわり方が広いんですよ。持っている情報量が非常に大きくて、「彼のやっているお客さんは、こういうお客さんで」とか「いつも、こういうふうな注文の方法で入ってくる」というのを、みんなわかっていて、それが主力なんですよね。
Interviewer そうですよね。電話でいろいろ対応がありますものね。
神村さん お客さんのいろんな部署の人間とのかかわりも、いっぱい持っているんです。そういう点では、女性が中心になって活動した方が、会社の中の意識付けというのは、やりやすいですね。
Interviewer すごくいいお話ですね。すごく参考になります。
神村さん でも本当にそうなんですよ。例えば支店の場合だと、10人ぐらいしかいないでしょう。すると、だいたい女性が支店全体の情報を束ねていて、そこにいる女性がいなくなると、ほとんど機能しなくなってしまう。
Interviewer 状況がよくわかっていますからね。
神村さん そうそう。それぐらい、会社の中の女性の位置付けは非常に大きかったので、女性に事務局をやってもらって効果がありました。一方で、女性にとっても、もしかすると新しい経験で、面白かったんじゃないかなと思うんです。

コミュニケーションが活発に

Interviewer 事務局の青山さんにお聞きしますが、いろいろ活動してみて、やり甲斐とか、面白みというのは、どんなことがありますか?
青山さん ある程度は日常でやっている部分もあったので、それをより深めたり、一部でしかやっていなかったことを全員にやってもらうという認識で、支店等との会話も増えたような気がします。通常の業務の会話だけではなく、環境活動に関する話もするようになりましたし、コミュニケーションが増えたと思います。あと、商品に関することになると、ある程度はわかっても専門分野になってしまうので、営業の人にも携わってもらうことで、いい方向に向かったと思います。
Interviewer 連携が図りやすかったり。
青山さん そうですね。もともと業務の仕事もやっていたので、多少、営業の人ともやり取りがありましたが、業務以外でも環境活動に関する話をするようになりましたね。私自身は、物質に関して今まで知らなかったことに興味を持ったりしました。逆に、専門知識がある女性の社員にも関わってもらいました。その人も、普通の業務とは別に、いろいろと、すごく詳しく調べてくれて、会議でも発表してくれたんです。そういう広がりがありましたね。こちらとしても嬉しかったし、本人も本当に一生懸命にやってくれたので、やり甲斐はあったのではないかなと思うんですよ。